先物と現物の差を利用した取引のことを裁定取引(アービトラージ)と言います。裁定取引では、本来同じ価格になるはずの先物と現物の価格が異なっていた場合、割安になる方を買い、割高になる方を売ります。そして、価格のサヤが戻ったときに決済すると、その差額が利益になるというものです。
 日経225の先物と現物の差を狙った取引はたしかに存在します。しかし、日経225をはじめとした裁定取引は、一般の個人投資家にはおすすめできる方法ではありません。

 

■ 1,000分の1秒で行なわれる超高速取引


 先物と現物の価格差を利用した裁定取引は、ほぼ確実に利益が出ることから多くのアービトラージャーと呼ばれる裁定取引専門のトレーダーたちが狙っています。そして、彼らは100分の1秒という高速で取引できるシステムで臨んでいます。2010年にはアローヘッドと呼ばれる1000分の1秒で取引できるシステムが東証に登場したことによって、売買の高速化がさらに加速しました。

 

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 これだけの超高速取引に耐えられるだけのシステムを持っているヘッジファンドならともかく、一般の個人投資家が超高速取引に立ち向かうというのはほぼ不可能と言えます。

 

 個人投資家が得られる情報とシステムでは、移動平均線やボリンジャーバンドといったテクニカル指標を使った分析、日々の国内、海外のファンダメンタルズ要因、そして、アメリカの株価やドル円相の方向性を見極めた上で戦略を立てる基本の取引することが大切なのかもしれません。